紳士靴のパターンオーダー
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靴のパターンオーダー
★料金改正のお知らせ
近年度重なる原皮価格や資材の高騰に加え、輸送コストも同様に高騰が続いております。 さらには断続的な円安遂行より、輸入靴資材価格が高止まりしています。 これは、本格革靴製造者の採算を大きく狂わせており、現在まで様々なコスト削減の努力をして 参りましたが現行の価格を維持することが難しく、書かうの改定を已む無くご連絡申し上げることとなりました。
尚、価格改定をする中で品質向上の一つとして、ボード積上げを廃止し、吟積上げを標準とする変更をいたします。 今後、新しい甲革や底材、デザイン等のサービスの充実に取り組んで参ります。 ご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
<カスタムメードシューズ価格>
(短靴) ¥47000税別
(ブーツ) ¥50000税別
(スニーカー短靴) ¥47000税別
(スニーカーブーツ)¥50000税別
*オプション料金別途
以上新料金は、2024/5/1よりのご注文よりとなります。
[OCSとは]
OCSオリジナルカスタムメイドシューズシステム
オーダーメイドを凌ぐ良靴を!
本来靴は、足を守るギアであるべきです。逆に足を靴に合わせるというのは言語道断なこと。足は第二の心臓と呼ばれる重要な器官。ですからサイズの合わない靴を我慢して履くことなどないのです。
かつて、戦後間も無い日本では、どの街にもいた靴職人たちの手によって、誂え靴がつくられた時代がありました。しかし、機械による大量生産の到来で、まさにファーストライフというフィルターを通った後、その貴重な文化はほとんど壊滅してしまいました。その後、Readymadeの靴しか選べない時代が長く続いたのです。
カスタムメード(誂え)で靴を作る事をイギリスでは、ビスポークといいイタリアでは、ス・ミズーラといいます。最近では、その完成度の高さから日本の多くの靴愛好家たちがこれらの靴を買い求めはじめ、その良さを実感しているようです。しかし、かなり高額なうえ、リスクも大きくなる為、なかなか手が出ないというのが現状です。
その一方、あまりは知られていないことですが、靴を誂えるということには、大変難しい点が潜んでいます。お客さまは、当然完璧な履き心地とデザイン性を望んでいます。しかし、作り手のほうでは、「最初からそんなに上手くはいかないよ」という現実を良く知っていながら、そのことを伝えずにいます。そのことが大きなギャップになってトラブルが発生するのです。
ほとんどのカスタムメードの場合、お客さまの足の寸法を計り、木で靴型と呼ばれるものを削り出してお客さま用のパーソナルな靴を作っているのにもかかわらず、なかなか最高のフィッティングを得られないのは何故でしょう。また出来上がった靴が、予想していたものと掛け離れているといったことも少なくありません。最初に足を入れた感触と履き込んだ後の履き心地は別のものですし、ずっとコンファタブル(心地よい)でいられる状態を保つのは、靴を作るという観点にたつと、実に難しいことなのです。お客さまの足をいくら丹念に計測しても、立体的な足の構造とお客さま個人の好み(きつめ・ゆるめということや、出来上がりのフォルム)までは正確に捉えることは不可能なのです。
私たちは、この点に着目しました。あえてゼロから完璧をつくり出すことを望むより、豊富なバリエーションの中から、お客さまにベストのものをチョイスするというやり方。
フィッティングについては100通り以上の履き合わせサンプルをご用意しました。(私たちはこれをゲージ靴とよびます。)その中からベストのものを探し出し、更に「のせ甲」と呼ばれる微調整を行うことによりベストフィッティングを目指します。
デザインについては、特に時代性を意識しながらも飽きのこないものを豊富に用意しました。素材は私たちの長い経験から長期間愛用していただけるものを厳選しました。
作りはもちろん、靴づくりの王道であるグッドイヤーウエルト製法。ソールの張り替えはもちろんリペア対応まで万全です。
価格もリーズナブルでかつバリュアブルです。
さあ、私たちの提案する新しいシステム。
戦う男の武器。
それをじっくりオリジナルでつくるというまさにスローな生き方
The Original Custommade Shoes
注文の流れ
納品にはおよそ1か月~1.5ヵ月で、お客様の手元に商品をお届けできるよう、丁寧にオーダーいたします。*オプション内容によっては、余分に納期がかかるようになります。1)<ご注文フォームより送信>
オーダーが出来上がりましたら、入力していただいたご住所にお届けいたします。勿論、店頭でのお渡しも可能です。お間違えのないようご入力お願いします。
ご要望等は、ご確認ください。申し訳ございませんが、一度店頭にお越し頂いて、詳細を決定させていただく必要がございますので、ご都合をご相談させて頂きます。
3)<オーダー開始>
4) <納品>
●ES-type
どんな場面にも合わせ易いオーセインティクデザイン
●CS-type
とてもスタイリッシュなトレンディデザイン
●MD-type
オブリックラストを採用し、履き易さを追求したデザイン
●Sneaker
カジュアルに限らずビジネスシーンにも活用できるシックなデザイン
STEP 01
<トゥの選択>
基本システムは、3つのフォルムの中からお選びくたさい。どんな場面にも合わせ易くオーセンティクなラウンド・トゥ。よりスタイリッシュでトレンディなチゼル・トゥ。※チゼルとは鑿(のみ)のことです。
STEP 02
素材の選択(甲革)
レザースワッチ・バリエーション基本システムは、国内で鞣された牛革の中から厳選し、いろいろな場面を想定して、豊富なバリエーションで構成しています。コンセプトは、長く愛用してもらうということです。キップ(中牛)スムース、起毛、オイル、型押し。カラーも多数揃えました。パーツごとに素材をかえてコンビネーションをお楽しみいただくことも可能です。
(革は入荷状況により、取り扱いができない場合もございますので取扱店へご相談下さい)
素材の選択オプション(op)
基本システム以外の素材もご使用になれます。上の写真のような特殊素材や欧米の有名タンナー製など、ご指定があればご相談ください。(価格と納期は別途・要打合せとなります。)
STEP 03
<デザインの選択>
基本システムは、ES商品サンプル・CS商品サンプルからお選びいただけます。ラウンド(ES)、チゼル(CS)のトゥごとにデザインがありますのでご注意ください。フォーマル、ドレスアップ、ドレスダウン、カジュアルアップ、カジュアルダウンとそれぞれのオケージョンを想像し、素材との相性などを考えながらお楽しみください。アイテムネームは、この製品に携わった人々の名を冠しています。
「デザインの選択オプション(op)」
サンプルにないデザインや一部変更というご希望にもお応えします。(価格と納期は別途・要打合せとなります。)
STEP 04
<サイズ合わせ>
「サイズバリエーション」
【全てのサイズがラウンドとチゼル両方の展開】
Length\Width D Ball E Ball EE Ball EEE Ball EEEE Ball F Ball
22.0 213.0 219.0 225.0 231.0 237.0 243.0
22.5 216.5 222.5 228.5 234.5 240.5 246.5
23.0 220.0 226.0 232.0 238.0 244.0 250.0
23.5 223.5 229.5 235.5 241.5 247.5 253.5
24.0 227.0 233.0 239.0 245.0 251.0 257.0
24.5 230.5 236.5 242.5 248.5 254.5 260.5
25.0 234.0 240.0 246.0 252.0 258.0 264.0
25.5 237.5 243.5 249.5 255.5 261.5 267.5
26.0 241.0 247.0 253.0 259.0 265.0 271.0
26.5 244.5 250.5 256.5 262.5 268.5 274.5
27.0 248.0 254.0 260.0 266.0 272.0 278.0
27.5 251.5 257.5 263.5 269.5 275.5 281.5
28.0 255.0 261.0 267.0 273.0 279.0 285.0
28.5 258.5 264.5 270.5 276.5 282.5 288.5
29.0 262.0 268.0 274.0 280.0 286.0 292.0
29.5 265.5 271.5 277.5 283.5 289.5 295.5
30.0 269.0 275.0 281.0 287.0 293.0 299.0
[サイズ合わせの手順]
最初にお客さまの正確な足長を把握します。計測器を使うことをお勧めします。指先を十分に伸ばし指先の最長の数値が足長(Length)になります。
次に必ず足長以上のLengthでお客さまの足巾に一番近いWidth(ウイズ)のゲージ靴を2~4足選び出し実際に試履していただきます。この際、絶対安易に確定しないでください。あえて、少しきつめのものと大きめのものと両方試していただくことをお勧めします。ここでは、お客さまにその両方を体感していただくことが重要になります。
お客さまが一番しっくりくるゲージ靴を必ず両方の足に履いていただきます。店内を数分歩いていただき、その感触を細部までチェックしていきます。
※紐付きのデザインですとほぼ問題ありませんが、モンクストラップ以外の紐なしのスリップオンタイプを選定されたお客さまには、巾が1ウイズ小さめを試していただきます。甲を押さえる機能が低下して、どうしても踵が脱げ加減になることを必ず伝えてください。
足先で当たる部分があれば、乗せ甲をすることになります。ピンポイントでチェックします。1mmの乗せ甲になるか3mmになるかを確認します。
お客さまの左右のLength&Widthと乗せ甲の箇所を発注書に記入します。
STEP 05
<ソール&ヒールの選択>
ソールの選定は機能性・ファッショ性、両面で非常に重要です。基本システムは、4つのバリエーションです。お勧めはやはり本革のソールです。ムレ難いことはもちろん、履き込むほどに足になじんでくる感触は他を圧倒します。また、歩いたときのコツッ・コツッという響きには、言葉には出来ない感動があります。但し、雨の日に履いた後の減り易さと滑り易さは欠点です。
その点を考え、ヒールはスベリ難く減り難いゴムヒールもご用意しております。その他、ドレスにも合わせ易い合成ゴムソールと、スベリに抜群に強い米糠セラミックス(特許申請中)入りオリジナルソール、天然ゴムで味のあるクレープソールをご用意しました。ヒールはそれぞれ同一素材です。
STEP 06
<ソック(敷革)の選択>
選択肢は2つです。下の写真をご参照ください。
基本システムは「謹製誂靴・和創良靴」。もう一つは、お客さまのお名前を漢字、イニシャル、ロ-マ字のいずれかで刺繍を施すことが出来ます。(有償op)
STEP 07
<裏革の選択>
「裏革のバリエーション」
基本システムは、7色からお選びいただけます。
- ベーシックなベージュ/Recommended for Dress & Casual
- 合わせ易いブラウン/Recommended for Dress & Casual
- シックなダークブラウン/Recommended for Formal & Dress
- その他 ブラック・グリーン・レッド・オレンジがございます
STEP 08
<靴ひもの選択>
「靴紐のバリエーション」
基本システムは、長さとカラーがデザインと革素材ごとに規定されています。選択はロー引きの丸紐か平紐。カラーの指定は無償opです。素材については、ご指定があればご相談ください。
STEP 09
<ステッチの選択>
「ステッチ」
基本システムは、アッパーのミシンステッチについては、カラーマッチングで規定されています。
出し糸については、「黒・茶・白」を使用しています。写真の様に、黒の革にあえて白糸を選択するような場合は、ご指定ください。(無償op)
<付属品の別売りについて>
基本システムは、箱は黒の無地箱。(下写真参照)
せっかくの一足ですので、シュ-キーパーやシューズバッグをお付けすることをお勧めします。
「オプションサービス」
各ステップでご説明した様に、様々なオプションに対応していますが、さらにそれ以外のオプションにも対応します。
例えば、写真の様に出し縫いを表底に見せないヒドゥンチャネル。ヒールへの釘打ち。踏まず部を盛り上げて木釘(ペース)打ち。細革(ウエルト)の形状やカラーを変えることなども可能です。基本システムでは飽き足らないハードユーザーのご要望にお応えします。また、独自のラスト(靴型)を開発し取扱店の別注という形式でカスタマイズすることも可能です。お客さま個人のラストをおつくりすることも可能です。(これらのオプションについては、納期と価格は別途・要打合せとなります。)
【製造工程】
STEP 01
裁断
革は自然素材。原皮それぞれに特性があり、部位それぞれに方向性があります。革一枚一枚を丹
念にチェックしパーツを型入れし、切り出していきます。
STEP 02
縫製
ポイントはより立体的にまとめること。ステッチもデザインの一部。ひと針ひと針、心を込めて
縫い上げます。
STEP 03
つり込み
ラスト(靴型)に中底を仮止めし、縫製されたアッパーをまとめていきます。履き心地を左右す
る重要な工程。手を添え緩みのないようラストにフィットさせていきます。
STEP 04
スクイ縫い
つり込まれたアッパーと中底に立てたリブにウエルト(細革)を縫い付けていきます。縫い目は
表に出ないもののGoodyear製法の根幹であり、この構造が、丈夫で安定感抜群の履き心地を生む
のです。
STEP 05
出し縫い
細革とソール(本底)を縫い上げます。クッション材になるコルクとシャンクという背骨の役割
をはたす部材をしっかりサンドし、外観にも大きく影響する工程です。
STEP 06
コバ削り
コバ(底のサンドエッジ)を高速回転する刃物で削り出します。定規はなく職人の勘がすべてです。張り出させてボリュームを出したり、削り込んで華奢に仕上げたり、技が光ります。
STEP 07
コテ掛け
削り出した革に熱ゴテをあてて面を作り、インクを塗り磨きあげる。底面のオーナメントもまた、熱せられた様々なコテで飾られていきます。
STEP 08
仕上げ
工程中についた油や汚れを洗い落とし、クリームをつけて磨き上げます。この後、敷革を貼り、
紐を通して出来上がり。最後に入念なチェックを受けます。
ブランド刻印
ブランドは品質に対する自信の証。和創良靴とは、和(日本と人の和を意味する)で良い靴を作り出すという私たちの決意です。
パターンオーダーのメリット
- 様々な素材やデザインからお選びいただけるので、オリジナリティー溢れる1足を作成可能
- 細かなサイズ調整ができるので、お客様の足のサイズに合わせた靴を作成可能
- すでにあるアイテムを組合わせるため、フルオーダーに比べ安価
- 納期は、通常2ヶ月~3ヶ月となります。